ストレス社会と言われる現在……!
「疲れた!辛い!!」と毎日蓄積したストレスが知らぬ間に口臭となって周囲に撒き散らす。
しかも自分は気づくこともない……
それが口臭のもっとも恐ろしいところです。
口臭は対人関係にも影響を与え、仕事の良し悪しを測る目安にもなるようです。
そんなストレス社会を生き抜くためにストレスを解消させ口臭を改善しましょう。
目次
誰もが抱える口臭を撒き散らすストレス社会
ストレスを受ける原因はさまざまあります。
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少し極端な例もありますし、そんな疲れはなく充実しているという方もいるかもしれません。
しかし、仕事から帰り自宅や自分の落ち着く場所で「ふぅ」と、ため息をつくことはありますよね。
ストレスというのは、自分が意識していなくても蓄積するものですし、雨や雪、暑い、寒いなど季節や天候によっても受けるものです。
上司のお説教を淡々と受けながら、口臭を吹きかけられる不快感もストレスになりますよね。
天候や職場や毎日の生活の中で受けてしまうような、どうにもならないことはもちろんありますが、徐々にストレスを溜めてしまうと自分自身が口臭を撒き散らして不快感を与えかねません。
人と会話するときの距離は大体60㎝といいますが、無風状態では4mも届いてしまうといいます。
そんな事態に自分だけが気付かず、カッコイイセリフやまさに臭いセリフをドヤ顔で決めていませんか(^^)
そもそも口の中は臭くて当たり前?
口臭にはさまざまな要因がありますが約8割は口の中が原因で起こるようです。
その元になるのが細菌です。
口の中には300〜700種類の細菌が1000〜2000億もいると言われています。
あまり歯を磨かない人ではさらにその何倍もの細菌が生息していると言われています。
まさに口の中は銀河系の星々のようです(苦笑)
口臭が出るのも頷けますね。
むしろ口臭がない方が不思議なほどの細菌の数です。
食べかすなどが残っているとたちまち細菌が溢れて臭いを出します。
それを抑えてくれるのが唾液です。
唾液はなんとなく汚らしいというイメージがありますが、とんでも御座いません。
唾液には抗菌作用・自浄作用・緩衝作用・保護作用など細菌を抑制し、むし歯や歯周病さらに口臭などから口の中を保護する役割があります。
ストレスが唾液を抑制してしまう?
緊張すると口が渇くことありますよね?
固唾を飲むなんて言いますが、まさに緊張の中で事の成り行きを案じ、息をこらしている状態にゴクリと一飲み。
固い唾液とは水分が多いサラサラの唾液ではなく、ネバネバした粘質系の唾液です。
サラサラの唾液は水分を含み、食べ物を飲み込みやすくしたり、口の中の食べ残しを洗浄し、酸性に偏った口の中を中性に保ち嫌気性細菌を抑制します。
ネバネバの唾液は歯や粘膜の保護や細菌を抑える役割がありますが、水分量が少なく口の中に行き渡らないことがあります。
ストレスはそんな自律神経に影響を与え唾液の分泌量が減りその結果、口臭が発生することがあります。
ストレスと自律神経の関係
ストレスは自律神経に影響を与え、その活動を乱す原因と言われています。
自律神経とは無意識に体内の活動をコントロールしている神経です。
手足を動かすなどの運動は意識的に動かせますが、心臓や内臓の働き、消化活動やホルモンの分泌、体温調整で発汗したり鳥肌になるなど、自分で動かせない重要な生命活動をコントロールしている訳です。
その自律神経には交感神経と副交感神経があり、日中など活発な活動を行うときは交感神経が働き、夜などリラックスするときには副交感神経が働きます。
状況に応じて変わることもあるので、単純ではないのですが大まかな役割としてはそのような働きということです。
食事中には副交感神経が働き、サラサラの唾液が食べ物を胃に運びやすくします。
年を重ねることで起きやすくなる症状もストレスを強く受けることで若い年齢でも起こることがあります。
ホルモンバランスが崩れ更年期の症状が起こるのはよくある話です。
自律神経の乱れは生命活動に悪影響を与えるといっても過言ではありません。
口の中は消化活動の始まりであり、もちろん唾液の分泌も自律神経がコントロールしています。
唾液の分泌量が減るとドライマウスになる
目が乾くドライアイと同様にドライマウスとは口の中がが乾くということ。
朝目覚めると口の中が乾いて粘っこいと感じる事はありませんか?
例えば、睡眠中は唾液の量が減り、口呼吸になりやすいので必然と口の中が乾きやすくなります。
平常時では1時間辺り約20mlですが、睡眠時では2mlほどしか分泌されないようです。
これが睡眠中ではなく日中などでも起こりやすくなるのがドライマウスという症状です。
口の中が乾くと細菌が繁殖しやすくなり口が臭くなります。
ネバついた歯垢が数日経つと歯石となり、虫歯や歯周病などさらにひどい臭いを発生させます。
特に真夏の猛暑では汗をかき水分が不足しやすいので、唾液量も不足しがちです。
そもそも体温を維持することは生命を維持することでもあり、自律神経の約70%は体温の調節に働くといわれています。
水分の補給は熱中症だけでなく、口臭対策でもあります。
約800万人の人がドライマウスといわれ、軽い症状など予備軍では3000万人と言われているようです。
まさに現代人の悩みです。
胃腸の機能が低下すると口臭になる?
ストレスを受けて口が臭くなるのはドライマウスだけではありません。
消化活動をコントロールしている自律神経は胃や腸の働きも大きく関与しています。
胃の機能低下による口臭
胃の機能が低下すると食べ物の消化が不十分になります。
消化しきれなかった食べ物が発酵し、そのガスや成分が血液を巡って肺に流れると卵が腐ったような臭いが口臭として現れます。
また、ストレスにより起こる症状として胃酸過多症があります。
ゲップ、などで胃酸が逆流すると酸っぱい臭いを感じることがあると思います。
食事をする以外に胃酸が分泌されてしまう症状で、少量でも刺激のある臭いを感じます。
ストレスが原因とはいえ、胸やけや胃もたれがある場合はガストールなどは胃酸を抑制する効果があります。
腸の機能低下による口臭
腸の長さは9m。
小腸で約7m、直腸で約2mある最大の臓器です。腸内フローラとは聞いたことがあるかもしれませんが、善玉菌や悪玉菌や日和見菌などがお花畑のように菌が生息していて、その数は1000種類、100兆から1000兆にもなると言われています。
小腸は食べ物の約80%を小腸しますので、胃と同じように小腸の機能が弱まれば消化出来ない食べ物が血液を巡り口臭に現れることがあります。
ストレスを受けると悪玉菌が増えるとも言われています。
むし歯を引き起こすミュータンス菌や歯周病を引き起こすジンジバリス菌もいってみれば悪玉菌です。
腸内に関わらず善玉菌を増やし悪玉菌を減らすことが口臭を防ぐ対策にもなりそうです。
また、ストレスで多いのが大腸における便秘です。
便はの中身は約70%が水分、消化されない食べカスが約5%、その他には細菌の死骸や剥がれた粘膜です。
排出されるはずの老廃物が長い期間腸に残ると腐敗が進み悪臭となるガスが溜まります。
そのガスが血液の流れにのって肺に届き、悪臭が口から解き放たれてしまいます。
ストレスで起きやすい便秘を弛緩性便秘といい、腸のぜん動運動が痙攣して腸管が狭くなり便が押し出されなくなる症状です。
小刻みなぜん運動によりコロコロとした粒が出るのも弛緩性便秘の可能性があります。
まずはストレスを溜め込まないのが根本的ですが、便秘薬や便秘に効果のある食べ物や飲み物を使用して対策してみるのも一つです。
便秘を解消したダイエットにも期待される便秘茶
ストレスを抱えないようにするには?
体内の消化機能が弱まり口臭が起こる。
ストレスを減らすことが根本的な対策といえますが、具体的な対策や治療がないのもストレスの難しいところです。
性格や体質、ストレスを受けやすいタイプはあるかもしれませんが、基本的には誰しもがストレスを抱え、日常的に悩んで生きているものです。
仕事きっちりでミスを見逃せないような固定観念が高い方は、ミスばかりに目が行きがちで自分を縛ってしまいます。
また、そんなきっちり仕事ができる上司に憧れ、ああなりたりたい、こうなりたいと志すも自分と比較して挫折感を感じていたり。
ミスを起こして中々切り替えられない人、そもそも自分を過小評価して認められない自尊心が低い人など、それぞれのタイプや立場がある中でストレスは誰しも抱えてしまうもの。
生きている以上、生活や仕事は嫌でも付きまとうものです。
人間ですから、誰でも完璧な選択や対応ができるものではありません。
プロのスポーツ選手だって自分の思い通りのプレーができることなんてほとんどありません。
野球選手だって3割打てれば一流ですし、サッカー選手だって毎試合点が決められる選手なんていません。
メッシ選手やロナウド選手なら平均で1点以上を上回ることもありますが、それはもう世界中が憧れるスーパースターで歴史上最高のサッカー選手なんですから。
自分を追い込むだけではなく、割り切って認めてあげることが本当に大事ですね。
それが難しいんですけど(^^)
私は以前、功績は上司や部下の評価になりミスは自分の責任になるという信じられない状況を味わっていたことがあります。
それでも当時は自分が全て悪いんだと、どうしようもない苦悩に悩まされていたものです。
もちろん自分が悪いのかもしれません。
許しがたい失敗があったのかもしれません。
でも分からないことを悩んでいても解決できるどころか余計に自分を苦しめてしまい、最悪の考えが浮かんでしまうなんてもってのほかです。
結果的に私はその会社を退職しました。
今は最悪な考えを悩むこともないですし、より家族との時間ももてるようになり良かったと感じています。
自分の気持ちの切り替えやストレスの改善で乗り切れるならいいですが、自分一人で状況が切り替えらないことも当然あります。
状況が変えられないなら、いっそ環境を変えてみるのも必要かもしれません。
人生は長いし、悩みに直面することはいつだってあります。
少しでも自分らしく、健康的で楽しく生きていくことが一番大事なことだと思います。
個人的には現代社会、現代病、というような今時の風潮を意識してしまうことも良くないことなのかもしれません。
ストレスを抱えることは、いつの時代だってありますし、例えば今でこそ見逃されていたようなセクハラやパワハラなんて昔はより日常的に行われていたのではないでしょうか?
何でも情報が手に入る時代だからこそ、ストレスなんだ、鬱なんだ、病気なんだと知らぬまに自分に暗示をかけてしまうこともあるかもしれません。
と、口臭の話題からだいぶ逸れてしまいました(汗)
でも今考えてみれば、思いつめている時ほど
神経をとった部分が膿んで腫れたり、口内炎になったり、中々寝付けず朝起きた時の口臭が自分でも半端なかったり、便秘も続いたりと、なにかと体調も崩しやすく口の中に影響が出でくることがありました。
やっぱりストレスを減らすこと、向き合うことが健康にも口臭にも自分らしい生き方にも大切ですね。