最近では若くてもなりやすい腰痛。私も先日ギックリ腰をやってしまいました。
ケガをしたヒザをかばっていたためにギックリ腰に…。聞いていた通り本当に急になったので、最初はギックリ腰だと思いませんでした。
なので腰をもんだり動かしたりと、やってはいけないことばかりしてしまい、回復が遅れてしまいました。
こうした『違うだろう』という思い込みや間違った改善方法で、症状がひどくなってしまう場合があります。
最悪の場合、腰痛が治らなくなることも!
今回はそんな事態にならないために原因を究明したり、症状を把握して腰痛を防ぐ方法をご紹介します。
【腰痛になる原因】
腰痛というとご年配の方々の悩みだと思ってしまいがちですが、20代の若者でも腰痛の諸症状がでます。
アスリートと呼ばれる人は、10代から腰痛に苦しむようですね。
そんなアスリートでもご年配の方でもない人々でもなる腰痛には、次のようなことが挙げられます。
●運動不足
●重いものを持つ
●デスクワーク
●ストレス
●病気によるもの
この5つが大きな原因といえます。どれも日常生活で当てはまりそうなものばかりですね。
<運動不足>
心当たりのある人も多いのではないでしょうか?私もそのうちの1人です。
たまに運動すると身体中バキバキになります(笑)
運動不足になると筋力が落ちてしまい、体も硬くなってしまいますよね。
棚の上のものを取るだけでイタタッ…、落としたものを拾うだけでイテテッ…と、ちょっとしたことにも影響が出ることも。
そんな筋力の低下は腰を支える力が低下するということなので、当然腰痛の原因になります。
硬くなった体も運動するときに、筋肉に負担をかけてしまうので悪循環ですね。
<重いものを持つ>
これはもうギックリ腰になりやすい典型的なケースです。
よくドラマなどでおじいちゃんが頑張って、荷物を持ち上げてグキッとなるシーンがありますよね。
このギックリ腰の時の心境としては、世界の終わりの気分です(TT)
しかしギックリ腰までいかずとも、重いものを持つのは腰に大変負担をかけてしまいます。
持つときにヒザでワンクッション入れても、最終的に力が入ってしまうのは腰ですから。
宅配業者さんにとって腰痛は職業病とも言えますね。
<デスクワーク>
出勤から退社まで座りっぱなしの人々は『そうかも!』と思い当たりませんか?
ずっと同じ姿勢でいることで起きる筋肉疲労や、体に合わないイスを使用することで姿勢が悪くなることが原因です。
また、デスクワーク中に足を組むことで骨盤が歪んでしまい、そこから腰痛の症状が出ることもあります。
どちらかというとズキズキよりも、凝り固まっただる〜い感じの症状がでますよね。
<ストレス>
ストレス社会と言われるだけあって、あちらでもこちらでもストレスがかかります。
こんなストレスによる心の問題が原因でなる腰痛を心因性腰痛症といいます。
自律神経がストレスの影響をうけてバランスが崩れた結果、血行不良や筋肉の緊張を引き起こしてしまい、腰痛になってしまいます。
うーん…、ストレス恐るべし!ですね。
自律神経とは交感神経(主に昼間活動。緊張やストレスを感じた時に働く)と副交感神経(主に夜担当。リラックスしているときに働いて、昼間の疲れを癒してくれる)の2種類があり、24時間どちらかの神経が働いています。
<病気によるもの>
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの炎症が広がっていって腰痛になるものや、尿管結石(腎臓から膀胱へ尿を送る管のことを尿管と言い、そこに腎臓でできた石が詰まる病気のこと)で激痛になる前の段階で、腰痛を引き起こすものなど様々です。
腰痛で病院を受診しても症状が改善されないときは、内臓の病気を疑うことをオススメします。
酷くなってからだと、腰痛だけでは終わりませんからね!
【腰痛別のこんな痛み】
腰痛の原因によっては、痛みの症状も違ってきます。
痛みかたには次のようなことが挙げられます。
・なんの予告もない突然の痛み
・前かがみになると痛む
・後ろに反ると痛む
大きくこの3つに分けられます。
<なんの予告もない突然の痛み>
先ほどから度々取り上げているギックリ腰がこれに当たります。
ギックリ腰は正確には急性腰痛症と呼ばれます。
腰椎が何らかの拍子に(重いものを持つ、腰をひねるなど)急にずれることで炎症が起きて痛くなると言われています。
疲労が蓄積に蓄積を重ねた結果腰が耐えられなくなり、ギックリ腰になることもあるようです。
とにかく急に腰に激痛が走ったら要注意です。
腰椎椎間板ヘルニアの可能性も捨てきれないので、動けるようなら病院で診てもらったほうがいいでしょう!
<前かがみになると痛む>
体が硬いから筋が引っ張られて痛いとかとは違いますよ!
もちろん体が硬いことも気をつけていないと、腰痛に繋がりますから気をつけてください。
それでは肝心の前かがみで痛む腰痛です。
腰まわりの筋肉が疲れてしまって痛む筋性腰痛症や、椎間板がはみ出て神経を圧迫してしまう腰椎椎間板ヘルニアなどは前かがみになると痛みが増すことが多い腰痛です。
洗顔やお風呂など前かがみになる機会も多いですから、少し痛み始めたら気をつけたいですね。
(背骨の腰のあたりを腰椎と言います。この腰椎と腰椎の間にある椎間板がはみ出てしまう病気が腰椎椎間板ヘルニアです。ヘルニアは突出した状態のことを言います。)
<後ろに反ると痛む>
あまり背中を後ろに反ることもないですが、知っていて損はありません。
背骨の内側にある脊柱管という神経が通るところが狭くなり、神経を圧迫してしまう脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)や、加齢によって腰椎が変形してしまう変形性腰椎症などが後ろに反ると痛む腰痛です。
あまりないと思っていましたが、同じ姿勢で作業をしていたときは体をほぐすのに、体を後ろに反ることもありますね。
そのときは痛まない程度に後ろに反って、違和感のある痛みなら病院の受診も考えてくださいね。
【症状の改善方法】
病院に行くほどでもない、ちょっとした腰痛の症状を改善する方法をいくつかご紹介します。
◆冷やす
◆温める
◆適度な運動
この3つが手軽にできる方法だと思います。
「冷やす」
これは定番って感じですね。
ちょっと腰を痛めたときに冷湿布。
急に腰痛になって、長くても4週間ほどで治るものは冷やすと良いそうです。
なのでギックリ腰の基本は「まず冷やす」です。
しかしギックリ腰のときの冷やす方法は、普段使う冷湿布ではなかなか治りません。
あれば保冷剤がオススメです。
ビニール袋に保冷剤をいくつか入れて袋の口を閉じ、それを冷たすぎないようにタオルで包みます。
横向きでも仰向けでもうつ伏せでも、楽な体勢で寝ころがって服の上から腰に保冷剤を当てます。
かなり楽になりますよ。
なにより溶けたらまた冷やして使えるのでムダがありません。
保冷剤がない場合は氷を使って作り、同じ要領で腰に当ててください。
氷のときは水漏れが心配なので、袋は3重くらいにしたほうが良いと思います。
「温める」
これも定番中の定番。
長期にわたって痛む腰痛に効果的です。
先ほどご紹介した脊柱管狭窄症や変形性腰椎症などは温めたほうが良いようです。
ちなみにギックリ腰は2〜3日冷やして炎症が治まって痛みが引いたら、今度は温めると血流が良くなるので治りやすくなります。
では温める方法ですが、あれば湯たんぽや電気あんかを使うと長く温められるのでオススメです。
ない場合は蒸しタオルを使いましょう。
作り方は簡単です。バスタオルより小さいフェイスタオル(幅は約34cm、長さは約80cmが目安の大きさ)を水に濡らして固めに絞ります。
それを電子レンジで30秒〜1分温めて、触れる温度で取り出します。
ラップで包む余裕があれば、包んだほうが水分が蒸発しません。
これを冷やすときと同様に、ビニール袋に入れて口を閉じてタオルで包みます。
あとは冷やすときと一緒です。楽な体勢で腰を温めてください。
温めるときは低温やけどに要注意です!
「適度な運動」
冷やす・温めるのあとに痛みが引いたら取りかかりましょう。
痛くて動けない間に衰えたり凝り固まってしまった筋肉を、ほぐしてある程度鍛えるためです。
いわば「リハビリ」のようなものです。
ラジオ体操が良いようですが、最初からガッツリやってしまっては腰痛に逆戻りです。
軽い散歩や階段の上り下り、ストレッチなどから始めてみてください。
あと、我が家で効果を発揮しているのが「腰伸ばし」です。
これも簡単で、シンクや洗面台から50cmくらい離れたところに立ちます。
シンクや洗面台の角に、両手を真っ直ぐ伸ばして手を置きます。
その体勢から左足を、アキレス腱が伸びるくらい後ろに置きます。
腕は曲げずに伸ばしたまま、曲がっている右足のヒザを前にグッと出すイメージで、重心を少し前に持っていきます。
腰も痛くない程度にキュッと前に押し出す感じにすると、イタ気持ちいいです。
左足が終わったら同様に右足もやってください。
お医者さんから腰を動かすのを禁止されていたり、腰痛が酷い場合はやらないでくださいね!
【まとめ】
今回の腰痛についてもかなり私自身が勉強になりました。みなさんも理解が深まったでしょうか?
ちなみに腰痛の85%は、明確な原因がわからないと言われているそうです。
15%しか原因がわからないことに驚きました。
そして自分自身がなってよく分かった、ギックリ腰の恐怖です。
癖になると本当に些細なことでギックリ腰になるそうです。
みなさんも重い荷物は、無理せず運べる方法で運んでください。
あとは内臓の病気が原因で、腰に症状が出るとは思っても見ませんでした。
1番驚いたのは、便秘が原因で腸内に溜まったガスや便で、内側から腰を圧迫してしまい腰痛になることです。
ビックリですよね。
みなさんもうっかり腰痛にならないように、ストレッチや適度な運動を心がけてみてください。
最後までありがとうございました!