全身から汗をかくことは通常のことです。
しかし、顔からの汗が特に出てしまい悩んでいるかたは多いと思います。
なぜ、顔からの汗を多くかいてしまうのでしょうか?
症状のレベルによっては病気の可能性も考えられると言われています。
その症状と原因について見ていきましょう!
汗が止まらないは病気?
人には、体全体に汗をかくための汗腺と呼ばれるものがあります。
汗をかくことは、代謝がきちんと行われているということで良いことです。
人は汗をかくことで体温調整を行ったりします。
しかし、局所での汗が多いという方がたくさんいます。
その中で、体よりも顔から多く汗をかいてしまうという症状があります。
考えられるのは、「顔面多汗症」という病気がありますが、すべての人がこの「顔面多汗症」だとは言えません。
<顔面多汗症と考えられる症状>
・リラックスしている状態でも常に汗が出てしまう。
・暑くもないのに、顔から汗が出る。
・緊張すると、垂れるほどの汗が出る。
・吹き出る汗で化粧などがすぐに崩れてしまう。
など、とにかくいつでもどこでも汗が多い!というのが基準となります。
とはいえ、「もともと自分の体質は汗っかきだ」と自覚している場合も多いと思いますので、
これには病院などで診察を受けての正しい判断が必要となります。
もし顔面多汗症と判断された場合は、治療を受けて症状が和らぐかもしれません。
症状に当てはまる…と不安になった方は受診をしてみてください。
多汗症の原因とは?
原因は、はっきりと解明されてはいません。
しかし、多汗症の原因としては自律神経などの乱れと言われています。
自律神経の一つで発汗に関わる交感神経の働きが活発になったり、過敏になることで局所に汗を多くかいてしまいます。
普段から、交感神経を刺激してしまうようなストレスはありませんか?
疲労を溜め過ぎていませんか?
しっかりと休めていますか?
一度、改めて自分の生活を見直してみてください(^^)
顔から汗を止める方法
専門のクリニックで行っている治療法も含めご紹介したいと思います。
【ボツリヌス注射】
あまり聞き慣れない言葉だと思います。
ボツリヌス注射は、名前の通りボツリヌスという毒素がつくるたんぱく質を成分とした注射です。
「アセチルコリン」という神経伝達物質があります。
これは、汗腺に汗を出すことを促すことで分泌されます。
ボツリヌス注射は、このアセチルコリンの放出を抑制し汗を減少させてくれるという治療になります。
治療院によっては顔面多汗症として注射での治療を行っていない場合もあるので、まずは確認してみましょう。
【神経遮断薬】
プロバンサインという、汗を促す神経伝達物質のアセチルコリンを抑制する飲み薬もあります。直接皮膚に注入するのは躊躇うなら内服薬で様子をみたいですね。
とはいえこちらも局所的な効果よりも全身の汗腺に作用する成分なので、「体のだるさや目のかすみ、便秘や尿が出にくくなる」など副作用もあるようです。
【精神安定剤】
緊張や、ストレスから交感神経を刺激してしまい局所から多く汗をかいてしまうということを止めるために、精神安定剤を処方されることもあります。
【漢方薬】
東洋医学といわれる漢方薬ですが、即効性はありません。
しかし、体の自己治癒力を高める効果の方が期待できます。
西洋医学の薬が苦手…できれば薬に頼りたくない…という方は漢方薬を専門とした病院などを受診することがおすすめです。
終わりに
顔からの汗が止まらない方は、自分の症状をもう一度考えてみてください。
顔面多汗症の症状に当てはまるくらいの汗の量であれば専門の病院への受診をおすすめしたいと思います。
どんな治療があるのか、本当に治るのか不安はたくさんあるかと思います。
その不安を解消するためにも一度相談してみてはいかがでしょうか?