汗っかきは女性にとって辛い悩みです。周りが気になって仕方がない!
ちょっとしたことから体質改善して汗の悩みを吹き飛ばしましょう!
夏の暑い日差しは女性の大敵。紫外線も大変気になりますが、それよりも深刻なのが汗っかき故の『汗染み』ではないでしょうか。
女性にとっては脇にできる汗染みは、恥ずかしいことこの上ないはず…。
紫外線は日焼け止めや日傘で、ある程度防ぐことができます。
それに引き換え、汗は動いて暑くなれば出てしまうもの…。体温調節には必要な生理現象です。
しかし最近では冬なのに気温が上がったり、春を感じることなく夏がきてしまったりと、1年中汗をかいてしまいます。
異常気象は汗っかきさんにはたまらないですよね!
そんな汗っかき体質を、少しでも改善できる方法をご紹介したいと思います。
汗っかきはなぜ起こる?
『汗っかきな人は新陳代謝が良いから!』『汗っかきの体質なの』と思ってる人も多いと思います。新陳代謝とは体に必要なエネルギーなどを取り込んで使い、必要のないものを外に出すこと。
新陳代謝が良いこともありますが、そうではなく汗っかきな人のほうが多いんです。
それには最近の利便性の高さや、人間関係の希薄などを伴う次のようなことが挙げられます。
・肥満
・運動不足
・ストレス
見事に現代社会を現すようなことばかりですね!これはこれで現代人の体質と言えなくもないですね〜。
まず1つ目の「肥満」ですが、見た目ぽっちゃりさんだけを指すわけではありません。
パッと見ると細身でも、内臓脂肪がたくさん付いてる人もいます。
こういった隠れ肥満も「肥満」に含まれます。
ではなぜ肥満だと汗っかきになりやすいのか?
皮下脂肪が多いぽっちゃりさんは、皮下脂肪が体が熱を放出しようとするのを邪魔して蓄えてしまいます。
こうして体内に熱がこもりやすくなるので、少し動いただけでも熱を逃がそうと汗がたくさん出てします。
結果、汗っかきになってしまうわけです。
隠れ肥満の人も同様に内臓脂肪が原因で、体内に熱がこもりやすくなるので汗っかきになってしまいます。
『汗っかきなのは新陳代謝が良いから!痩せているし大丈夫。』と思っている人は要注意です。
2つ目は「運動不足」です。
普段から運動をしている人は、汗腺から汗を出す習慣ができています。
いつでも体が暑さを感じれば、サラッとした汗が汗腺から出てきます。
しかし、運動不足の人は汗をかく習慣がなくなっているので、汗腺自体が衰えているんです。
それでも暑くなれば体は体温調節のために、衰えていない汗腺から汗をかかなければと頑張ります。
それは常に食べたり喋ったりして動かしている顔の汗腺です。汗っかきだけど、やたら顔ばかり汗をかく人はいませんか?もしかしたら運動不足が原因かもしれませんよ!
3つ目の「ストレス」ですが、身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
子供のころ国語の音読や発表会などで、手汗でびっしょりになったり額に汗したり。
緊張をしてしまい、精神的にストレスがかかっているから出てしまっていたんですね。
会社勤めの人は人間関係など、仕事以外でも気をつかうから大変です。
このストレスから自律神経のバランスが乱れます。
このとき交感神経が活発に働くので、体が「汗をかかなければ!」と思ってしまい汗がブワッと出てしまうんです。
自律神経とは主に昼間働いていて、緊張やストレスを感じた時に働く交感神経と主に夜に働きリラックスしている時や昼間の疲れを癒してくれる副交感神経の2種類があり、24時間どちらかの神経が働いています。
しかしここで気をつけたいのが、多汗症かもしれないことです。
多汗症は体温調節をしなくてもいいのに、汗をかいてしまうことです。
ストレスや病気など様々な原因があるようですが、詳しくはわかっていません。
緊張しやすいから汗っかきなんだ…と思っていた人も、あまり酷いようなら病気の可能性もあります。
気になる場合は一度、病院で診てもらったほうがいいかもしれません。
意外と大切な汗っかき
汗っかきなのは大変厄介なことです。
汗染みだけでなく女性は特に、自分が汗臭いのでは?と疑心暗鬼になってしまいますよね。
体温調節のために必要なことなので、汗っかきでも仕方ないかなと思える部分も多少あります。
(そんな私は汗っかきです。夏は全身びっしょりです。子供の頃からなので馴れっこですが…^^;)
しかし、汗をかかないのも良くありません。
もちろん汗腺が衰えず正常に機能していて、汗をかかないなら問題なしです。
そうではなく体を動かしても、汗ひとつかかないことに問題があります。
まず汗をかかないということは、体に溜まった熱を放出できてないということです。
熱がこもってしまうと熱中症になりやすくなります。
低体温にも要注意です。熱がこもるのに低体温なの?と疑問に思いますよね。
体は暑く感じているのに汗をかかず熱を放出できないと、今度は体を守るために熱を作り出さないように働き始めます。
熱がこもらないように代謝を落として、体の中で熱を作らないようにし始めます。
そして汗をかかなくなると、体内に汗で出る分の水分が溜まって体を冷やしてしまいます。
こうして体が冷えると「汗腺もうまく働かない→汗が出にくい→低体温になる」の無限ループの低体温体質の完成です。
こんな生命維持に必要な体温調節ですが、昔の人は難なくできてましたよね。
昔は汗水流して仕事をしていたのに、今では室内はどこも空調管理がさ
れていて、いつでも快適に過ごせています。
この汗をかかない生活が、汗腺や体温調節機能をダメにしているんです。
こうしてみると現代人にとって汗っかきは、健康でいるために大切なことだとも思えますね!
女性にオススメな体質改善の方法!
こんな代謝の低下やストレス、自律神経の乱れなど原因が色々あったら、どうしたら体質を改善できるのか疑問ですよね。
女性のみなさんは特に汗染みのこともあるので気になるところです。
次のようなことを実践できれば、汗っかき体質も『少し汗が出るな〜』くらいになりますよ!
・食べ物に気をつける
・適度な運動
・汗腺を鍛える
この3つなら少しずつ始めて続けられそうですよね!
1つ目の「食べ物に気をつける」の中でも1番気にしてほしいのが、冷たいものを摂りすぎないことです。
『汗っかきなんだから体の中から冷やさないと!』と思っている人も多いと思います。
暑い時期は冷えた飲み物やかき氷で涼をとりたいですよね。
でも、冷たいものは胃をキューッと縮めてしまうので、うまく吸収できないんです。
その上、体温を維持するために冷えた胃を温めようと、脂肪を燃焼して体温をあげてしまいます。
気温は高いのに体温があがるので、逆に汗っかきになってしまうんです。
なので水分補給には常温の飲み物を飲むことをオススメします。
そして最近の欧米化したお肉中心の食生活も、汗っかき体質と深く関わっています。
お肉=タンパク質の塊って感じですよね。
このタンパク質を消化するときに、エネルギーを使うので熱がたくさん作られます。
1日3食お肉を食べていれば、ずっと熱が溜まっていって汗っかき体質の出来上がりです。
2つ目の「適度な運動」は汗っかき体質防止以外にも、筋肉をつけることで寒い時期の「体の冷え」にも効果的です。
エスカレーターやエレベーターに乗るのをやめて階段を使ったり、最寄駅の1駅前で降りて歩くなどがリーズナブルなのでどうでしょうか。
(駅と駅の間がものすごく離れている場合は歩くのは危険です。私もしてみたいと思いますが、田舎ゆえに隣駅が遠くてできません。)
こうして普段から汗をかく習慣をつけることで、汗腺が衰えず汗っかき体質を改善できます。
いきなり歩くのはちょっと…という人は、ストレッチで体をほぐすことから始めてみてはいかがでしょう?
筋肉をほぐすことで血流も良くなり、新陳代謝もアップします。
3つ目の「汗腺を鍛える」は文明の利器、エアコンを使う回数を減らすところからです。
エアコンを使ってしまうと汗をかかなくなるので、汗腺が衰えるばかりです。
かといって熱帯夜や猛暑での我慢のしすぎはNGです。
扇風機やうちわをうまく活用して汗をかく習慣をつけ、少しずつエアコン生活からサヨウナラしましょう。
その他の日々の生活で汗っかき体質を改善できることは、シャワーではなくお風呂に入ることです。
お湯に浸かることで汗腺が鍛えられる上に、ゆっくり浸かることでストレス解消にもなります。
まとめ
私自身も汗っかき体質なので大変勉強になりましたが、みなさんはいかがでしたか?
私は暑い時期は汗っかきゆえに、顔を拭きすぎて毎年肌がヒリヒリしています。
拭きすぎるのは肌にも良くないけど、拭かないわけにはいかないので苦労しています。
汗っかきなので汗をあまりかかない人が羨ましかったんですが、汗をかかないのも問題なんだなと今回わかりました。
汗をかくのは汗っかき体質だから仕方ないことだと思っていました。
しかし生活習慣などに気をつければ改善できることがわかったので、夏も面倒がらずに湯船に浸かろうと思います。
そして何よりも『やっぱりそうか〜』と思ったのは、ストレスは何事にも良くないということです。
タバコ並みに百害あって一利なしです。
ストレスは心も体もボロボロにするんですね。うまく発散してストレスフリーを心がけたいものです。
脇や背中の汗染みや化粧崩れ気にしている女性のみなさん。
汗っかき体質を改善するために、ご紹介した方法をぜひ試してみてください。