汗っかきに潜む服装の罠!女性を悩ませる汗っかきの真実とは?


色々な服装で楽しめるオシャレっていいですよね~♪
最近は特に多様性が増えて女性物を男性がきたり、ほんと個性的な人を見かけるようになりました。

特に女性にとっては服とメイクは戦闘服です。
春は甘めのワンピース、秋はブーツを使ってシックな装い、冬はファーやコートでゴージャス感を演出。
しかし、問題は「夏」ですよね。いくらオシャレな服装でも、女性の汗っかきな体質には地獄のような日々ではないでしょうか?

汗ジミや汗臭さ、そして何よりも拭いても拭いても滴り落ちる汗!

そこで今回は、汗ジミや服装についてしまう汗のイヤ〜な臭いと、そもそもなぜ臭くなってしまうのかをご紹介したいと思います。


【汗っかきはなぜ臭い?】

鼻つまむ外人男性画像

みなさん汗っかきといったら…ぽっちゃりさんで汗臭くて服には汗ジミがあるイメージではないでしょうか?

でも実際はぽっちゃりさんではなくても、緊張したり辛いものを食べても汗をかきますよね。

しかも場合によっては、サラッとした汗だったりベタッとした汗だったりします。

それには汗が出てくる汗腺の違いが大きく関わってきます。

 汗が出る汗腺には2種類あります。

●エクリン腺

●アポクリン腺

この汗腺の違いが汗っかきの臭さの原因になっています。

まずはエクリン腺の役割です。

エクリン腺は全身に満遍なくあります。

このエクリン腺から出る汗の成分の約99%が水分で、残り1%には塩分や尿素(体内で有毒なアンモニアから変換されて、主に尿と一緒に排泄される成分で肌の水分を保ってくれたりもします。)が含まれています。

この汗は毛穴ではなく、汗孔(かんこう)という穴から出ています。

性質は酸性なので弱酸性の肌では常在菌(肌に常にある菌のこと)は繁殖しにくく、ほとんどが水分なのですぐに蒸発してくれます。

なのでエクリン腺から出る汗は、ほとんど臭くなることはありません。

 そしてエクリン腺からでる汗は3つに分かれます。

・体温調節するためにかく汗

・緊張や不安からくる汗

・辛い、熱いなどの刺激物を食べたときに出る汗

この3つが汗をかく原因なのでエクリン腺だけみると、汗っかき=臭いわけではないような気がします。

次にアポクリン腺の役割です。

こちらは耳の周りや脇、おへその周り、デリケートゾーン、足の裏に主に分布しています。

エクリン腺とは違い、局所的にあるんですね。

この汗はエクリン腺の汗とは違って毛穴から出ます。

ここから汗が出るのは、激しく緊張したときです。

アポクリン腺から出る汗の成分は約80%が水分で、残りの20%はタンパク質や脂質、アンモニアなどが含まれています。

エクリン腺と比べて水分が少ないので、蒸発しにくくベタッとした汗になります。

その上、常在菌が繁殖しやすいアルカリ性の性質です。

そしてエクリン腺より多く含まれるタンパク質や脂質を常在菌が分解してしまうので、臭いの元になってしまいます。

ではなぜ臭いの元になる汗が出るアポクリン腺があるのか。

それは人が進化する前に、仲間の確認やフェロモンを出して異性に魅力を感じてもらうために臭いを出していたからです。

進化をしてからはにおいを必要としなくなったので、「くさい」と感じるようになったんですね。

エクリン腺だけでなくアポクリン腺のことも知ると、汗っかき=臭いというのも頷けます。

【服装の素材に気をつけよう】

特に女性は夏でもオシャレのために、レザーや毛皮の服を着る人もいますよね。

しかし、汗っかきにとって吸湿性や通気性に欠ける素材は命取りです。

着る服装の素材によっては、汗っかきを軽減することもできます。

・綿(コットン)

・麻(リネン)

・綿と麻の混合

この3つは夏にピッタリの素材です。女性のオシャレも邪魔しません。

 1つ目の「綿」ですが、吸水性や吸湿性は抜群です。

タオルやハンカチも綿100%のものが多いですよね。

それだけ「吸い取る」ことには定評があります。

しかしそんな綿にも弱点が…それは乾きにくいことです。

汗を吸い取ってくれるけど蒸発はしにくく、汗が引くとヒヤッと冷たく感じたことも多いのでは?

汗ジミができやすい点も要注意ですね。

着替えられるならオススメの綿ですが、なかなかそうもいきませんよね。

 2つ目の「麻」ですが、綿のように吸湿性があり尚且つ乾くのが早いんです。

そして風通しも良く放熱性にも優れています。

しかしこちらにも弱点が…。

保水性があまりないので、チクチクゴワゴワした肌触りなのが難点です。

洗濯するときも気をつけないと、シワがついたりテカったりしてしまいます。

汗っかきさんにはオススメなのに、気軽に着る服としてはちょっと難易度が高いですね。

 

そこで3つ目の「綿と麻の混合」タイプです。

まさに2つの良いとこどりです。

なんといっても吸湿性があって乾きやすい!

綿が多ければチクチクしない肌触りの良い服になり、麻が多ければ通気性が良く乾きやすい服になります。

これなら服に臭いが染み付くこともないですね。
服の素材に気をつけるだけで、臭いや汗を気にせず快適な夏を過ごせます。

【女性必見!汗っかきとブーツ】

女性ブーツ画像

女性の必須アイテムと言っても過言ではない「ブーツ」ですが、問題なのがなんといっても臭くなってしまうことです。

女性がブーツを脱いで臭かったら、残念な気分になりますよね。

しかし足の裏にはエクリン腺、アポクリン腺の両方が密集しています。

これは汗っかきでない人も、1日中靴を履いていたら汗をかいているということです。

その量は多いときはコップ1杯分くらいあるんです。

蒸発もできずにドンドン靴に染み込みます。

ブーツならスニーカーよりも通気性が悪いので尚更です。

そこで雑菌や白癬菌(水虫)が汗をエサに、ウヨウヨ増殖していき臭くなっていきます。

そんな女性の不安を解消できる方法があります。

・ストッキングの下に靴下

・中敷きを活用

・しっかり乾かす

以上の3つを試してみてください。

最初の「ストッキングの下に靴下」が良いのは、ストッキングだけでブーツを履くのは裸足で履いてるのとほぼ同じだからです。

かいた汗はブーツにそのまま染み込んでしまいます。

それを防ぐのが靴下です。

なるべく綿100%のもので、5本指になっていると尚良いでしょう。

足の指と指の間の蒸れも防いでくれて、靴下がブーツに汗が染みるのを軽減してくれます。

次の「中敷きを活用」は、中敷きを敷くことで汗を吸い取ってくれる上に、最近の中敷きは抗菌・消臭などの効果が期待できるからです。

使い捨てのものから繰り返し使えるものもあるので、自分にあった中敷きを探してみてはいかがでしょうか。

ちなみに使い捨てのものを『もったいないから!』と繰り返し使っては意味がありません。逆に臭さは増すばかりです!

 最後の「しっかり乾かす」は、1番お手軽な方法だと思います。

家に帰ったらブーツをすぐにしまわずに、風通しの良いところで乾かします。

しっかり乾かすためには、続けて履かずに2〜3日してから履くことをオススメします。

ブーツの持ちも良くなりますし、何より臭くなくなります。

ここでもう一手間かけるなら、消臭スプレーや新聞紙をブーツに詰めておくのがオススメ。

新聞紙には吸湿性や脱臭の効果があるんです。

新聞紙がないよ!という人はちょっとお金はかかりますが、乾燥剤をブーツに入れておくのもOKです。

これで服装に合わせたブーツでオシャレができますね。

【まとめ】

今回の汗っかきと服の関連には驚きました。

肌が弱いので綿に頼っていましたが、汗の蒸発を妨げていたとは思いませんでした。

それよりもビックリしたのが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2つがあることです。

汗腺の働きも汗の用途も全く違う、2つの汗腺があるとは思ってもみませんでした。

汗っかきだから臭くなるとばかり思っていましたが、実際はアポクリン腺から出る汗が汗っかきさんを悩ませていたとは…。

女性にとっては汗っかきなだけでも嫌なことなのに、臭い汗まで出てしまうなんて悲惨です。

まだ男性はワイシャツの下に袖のあるインナーを着れますが、女性は着れてもキャミソールくらいです。

なかなか脇の汗を吸い取ることができず、汗ジミができてしまいます。

汗脇パットなどもありますが、その前に服の素材や形状を変えるだけでも効果があることがわかりました。

これからは汗っかきな女性でも、その季節に合った服装でオシャレを楽しめるように、今回ご紹介した方法を少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

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