毎日歯を磨いているつもりなのに、何故か虫歯に!
「歯は万病の元」と言われるように歯の病気は体のいろんな病を引き起こすという意味でとても大事な部分です。
知ってます?ミュータンス菌や乳酸菌、口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでおり、この菌の数は便にも匹敵するレベルとも言われています。
ちょっと例えが汚いですが、想像しただけでもぞっとします。
今すぐにでも歯磨きをしに行きたい気分になりませんか!?
十分なケアをしないと虫歯菌や歯周病菌はすぐに繁殖し、ひどくなると血管から全身へ入り込んであらゆる疾患の原因にもなる事もあるようです。
そんな虫歯菌を身近に感じている人とそうでない人、つまり虫歯になりやすい体質の人とそうでない人がいます。
今回はその体質の違いに着目しながら虫歯について見ていきましょう。
なぜ虫歯になりやすい体質になるの?
虫歯にならない人はホントいいですよね。
30過ぎで初めて虫歯になり、さらに麻酔を打ったことがないという健康体質で歯医者さんもビックリしていたという知り合いがいますが、むしろ何故今になって虫歯になったのか不思議ですわ(^^;)
さて、そんなあなたはどうですか?
まず虫歯になりやすさをチェックしてみましょう。
[虫歯になりやすい体質度チェック]
・歯磨きの回数が一日一回
・間食が一日2回以上でだらだら食べる ・糖分の多い飲み物を長時間ゆっくりかけて飲む ・口の中がよく乾燥する ・歯並びが悪い ・かぶせ物や詰め物が多い |
ごくごく普通の流れではありますが…。
もちろん当てはまる数が多いほど虫歯になるリスクが高くなります。
ちなみに私は5つで超危険信号です(T_T)
実際私自身、歯並びも悪くて間食が大好き!
まぁ虫歯になりやすい体質でした。神経だって何本抜いたことか(泣)
それどころか親不知、歯の矯正、歯医者さんで歯磨きの練習をしたりと小学生のころから歯医者さんに通う事が日課のようになっていました。
もちろん歯医者さんは嫌いでしたが、我慢して歯医者さんに行った後のご褒美のお菓子がこれまた楽しみで(^^)♪
今思うと正に負のループでしたね、お母さん……
虫歯になりやすい原因とは?
虫歯ができるには4つの必須条件があります。
- 歯がある
- 虫歯菌がいる
- 歯のえさ(糖分)がある
- 繁殖する時間がある
<歯がある>
虫歯菌にとって歯は家のようなもので、虫歯菌は歯に住みつきます。
逆に言うと、歯がないと虫歯はまず存在できません。まだ歯のない赤ちゃんの口の中には万が一虫歯菌が入ったとしても住む家がないため消えてしまいます。
<虫歯菌がいる>
虫歯菌というのは実はあらゆる菌の総称で、虫歯の原因となる代表的な虫歯菌はミュータンス菌です。ミュータンス菌は歯垢を温床として増殖します。
舌で歯を触ってざらつきがあると感じたらそれが歯垢ですね。
<歯のえさ(糖分)がある>
歯垢に住みついた虫歯菌は食べ物に含まれる糖分を分解して酸を作り出します。
この酸が歯を溶かすのです。
<繁殖する時間がある>
虫歯菌が歯を溶かし始めるのは食事をとった瞬間からです。
食事をしていない時の口の中は中性ですが、虫歯菌が酸を出し始めると酸性に傾きます。それに対して唾液はまた中性に戻そうとするのですが、この間にまた飲食をすると唾液の働きが間に合わず、口の中は酸性の状態を保ち歯が溶かされ続けます。
そのため長時間だらだら食事をしたり、食後の歯磨きをせず放置するとさらに菌は増えていくわけです。
虫歯になりやすい体質予防のための5つの習慣!
では、虫歯にならないためにはどうしたらいいのか生活習慣のポイントをご紹介します.
●歯磨はいつするの?
虫歯を作らないためには虫歯菌を繁殖させないこと!
その基本的な予防は当然歯磨きです。
ではいつ歯を磨けばいいのか?疑問に思う方も多いと思います。
<朝起きたら磨く>
まずは朝起きたら歯を磨くこと。虫歯菌を減らすには唾液も重要です。
唾液には食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、虫歯菌を抑える役割があります。
睡眠中には唾液の分泌量が減るため菌が繁殖しやすい状態です。
ということで、朝起きたら歯を磨く!これを習慣付けましょう!
<食後の歯磨きはいつがいいの?>
食べたらすぐ磨きなさい!
食後30分経ってから磨きなさい!
永遠のテーマとは言いませんが(苦笑)よくどちらがいいのか?話題になる話です。
虫歯を作らないためには食事のあとすぐ歯を磨くのが望ましいのは基本です。
とはいえ、酸蝕症という症状がある場合においてすぐの歯磨きは避けた方がいいという見方もあります。
酸蝕症は歯を覆うエナメル質が溶け出してしまう症状です。
虫歯菌が糖分を分解すると酸を作ります。また、飲み物・や食べ物に含まれる酸性の成分によって歯のエナメル質を溶かしてしまう恐れがある訳です。
その状態で硬い歯ブラシで磨くと
食後30分というのは虫歯予防ではなく蝕酸症を予防するための対策なんです。
これは虫歯菌とはことなり、自覚症状もないと言われています。
どっちも心配だな~と思う場合、は「食後はしっかりうがいをして食べカスをなくし、30分ほど経ってから歯を磨く」という流れでもいいと思います。
歯磨き粉には歯の質を強くするフッ素が含まれているので、フッ素を取り込みながら歯のエナメル質を傷つけないようにやさしくゆっくり磨きましょう。
●デンタルフロスを活用
歯垢がたまりやすい歯間にはデンタルフロスを活用しましょう。
前歯に使いやすいF字型フロス、奥歯の歯垢を取りやすいY字型フロス、強さや角度の加減ができる糸巻きタイプなどがありますので色々使い分けてみてもいいですね。
●外出先ではガムをかむ
食後に歯磨きが難しい場合はキシリトール100%のガムを噛みましょう。
100%ではないガムには甘味料としてキシリトール以外の糖分も含まれている可能性があるので100%ガムが望ましいです。
【歯科専売品】オーラルケア キシリトールガム
ちなみにお勧めはこちら!店頭でもよく見るキシリトールガムですが、小さく「歯科専用」の文字があるのが分かりますか?市販のキシリトールガムと比べると味はすぐなくなりますがさっぱりとした甘さのようです。
●歯ブラシは1カ月に1回交換する
歯ブラシは裏返して見たときに毛先の広がりが見えたら寿命です。
それでなくても毎月8日(歯の日)は交換するなど決めておくといいですね。
●だらだら間食をしない
虫歯菌が唾液により再石灰化(酸を中和し歯の修復をする)には40分ほど時間がかかります。一度食事をしたら次の時間の食事までは2~3時間開けて食事するのが望ましいです。
虫歯になりやすい体質まとめ
虫歯菌が酸を出して溶かす前に撃退する事が大事だとおわかりいただけたでしょうか。
虫歯のなりやすい体質には個人差はあるものの意識して予防すれば虫歯をおさえることが出来ると思います。
大事なのは虫歯菌が住める環境をつくらない事です。
なんとなく歯磨きしていた人でも、これを機に意識して虫歯菌と戦おうという気になってくれると嬉しいです。
虫歯予防習慣を身につけて健康を保ち口腔美人になりましょう。