冬は風邪がはやる季節ですよね。
空気の乾燥で風邪ウイルスが元気になるんだそうです。
いつもより念入りに手洗いうがいをしても、マスクでウイルスの侵入を防いでも、風邪を引いてしまう事もよくある私…。
加湿器を使って適度な湿度を保っても、なぜか毎年風邪ひいてしまうこともしばしば……。
今回はそんな色々対策をしても風邪をひいてしまうみなさんに、風邪をひきにくくなる体質を改善方法をご紹介したいと思います。
【風邪ひかないカギ】
体質なのか運なのか、気をつけていてもひいてしまう風邪。
1年中薄着でいても風邪ひかない人もいますし、ガンガン対策をしていてもひいてしまう人もいます。
ではそもそも風邪をひく、ひかないの分かれ目は何なんでしょうか。
・免疫力が高い
・ストレスフリー
この2つが風邪ひかない大きなカギになります。
1つ目の「免疫力が高い」ですが、文字通りウイルスに対抗する力が強いということです。
小さいころに泥だらけになって遊んだり、草花や昆虫などの自然と触れ合っていた人は、そのときにある程度の菌と接触しているので、免疫力が高いことが多いです。
(私も小さいころは、泥だらけの手をササッと洗っただけでおやつを食べたりしていたので、滅多に風邪をひきませんでした。)
しかし、小さいころの過ごし方だけで免疫力を高く維持できるわけではありません。
運動不足による新陳代謝の低下や生活習慣の乱れ、睡眠不足、低体温など、身体を労らなければ免疫力の低下に繋がります。
(免疫とはウイルスや病気の元になる菌の侵入を防いだり、体内で異常を起こす物や細胞を攻撃して取り除こうとする防御機能のこと。)
2つ目の「ストレスフリー」は、精神的にも肉体的にもストレスがなく過ごせることです。
確かに趣味があって余暇を上手く過ごしている人は、毎日元気に生活している印象があります。
でも現代社会ではなかなか難しいことですよね。
しかし、ストレスが溜まっていくと自律神経が乱れてしまい、免疫力が低下してしまいます。
「ストレスが溜まる→免疫力低下→風邪をひく→生活に支障が出る→イライラする→またストレスが溜まる」の繰り返しになり、いつまでも抜け出すことができません。
このイヤなループから抜け出すためにも、どこかで息抜きをしてストレスフリーを目指しましょう。
自律神経とは交感神経(主に昼間働いていて、緊張やストレスを感じた時に働く。)と副交感神経(主に夜担当。リラックスしているときに働いて、昼間の疲れを癒してくれる。)の2種類があり、24時間どちらかの神経が働いています。
【風邪をひきやすい体質とは?】
免疫力が高いことやストレスフリーといった、風邪ひかないカギはわかりました。
それでは逆に風邪をひきやすくなる体質や原因は何なのか?と思いますよね。
それには次のようなことが挙げられます。
・生活習慣の乱れ
・低体温
・ストレス
大きく分けてこの3つが、風邪をひきやすくなる要因になります。
1つ目は「生活習慣の乱れ」です。
不規則な食事時間やバランスの悪い食生活、睡眠不足、運動不足など、挙げればキリがありません。
しかし、この生活習慣の乱れが免疫力の低下に繋がっていきます。
まず食事の時間が不規則だと、1日の生活サイクルが崩れてしまうので、睡眠時間や体内時計に影響がでてしまいます。
バランスの悪い食生活は、免疫細胞がたくさんある腸内環境に悪影響を及ぼします。
カップラーメンやファストフードなどの、高脂肪でタンパク質過多の食事は腸内の悪玉菌を増やす原因になります。
悪玉菌が増えて善玉菌が減ればお通じも悪くなり肌も荒れてしまい、特に女性には良いことなしです。
睡眠不足は自律神経を乱れさせ、精神的に不安定にもなります。
現代人に最も多いのではないかと思う運動不足は、体温を維持する筋肉の低下により基礎代謝が低くなり、低体温になる恐れがあります。
(基礎代謝とは何もせずじーっとした状態でも、体が消費するエネルギーのことで大部分が体温の維持に使われる。)
2つ目の「低体温」ですが、上記に挙げた運動不足でもなります。
元々の平熱が低い人もいますよね。
(私も含めた家族全員が低体温で風邪をよくひいてましたが、なぜか私だけがほとんど風邪ひかない健康優良児でした。)
そんな元々平熱が低い人も要注意です。
低体温だと血流が悪くなり、臓器周りの熱の維持に必要な血液も送られにくくなります。
そして体温が36〜37度台から35度台になると、約1度しか下がっていないのにも関わらず、免疫力は3割ほど低下します。
体温が下がるとともに免疫機能も低下しますが、同時に新陳代謝も低下します。
(新陳代謝とは、新しく必要な物質を体に取り入れて、いらなくなった古い物質を体外に出すこと。)
この新陳代謝の低下で血管の収縮がうまくできなくなり、血流が停滞してしまいます。
これによって体内の酸素がうまく運ばれず、体内機能の働きも鈍くなります。
人の身体は発熱してウイルスから身を守るはずですが、低体温だと体温がなかなか上がらずに、ウイルスと戦うことができなくなります。
3つ目の「ストレス」ですが、大事な自律神経を乱れさせる宿敵です。
自律神経は免疫を担当するリンパ球をコントロールしています。
しかし、ストレスで交感神経が優位になると、リンパ球のバランスが崩れ、免疫力低下に繋がります。
強いストレスがかかると、ストレスホルモンが分泌されます。
ストレスに対処するために出るホルモンですが、そのストレスホルモンの1つコルチゾールに、免疫機能を抑える作用があります。
ストレスがかかり続けると、コルチゾールもまた分泌され続けるので、免疫力が低下していきます。
(リンパ球は白血球のうちの1つ。免疫機能にとって大切な役割がある。)
3つのうちのどれに当てはまっても、免疫力の低下に繋がるんですね。
免疫力がいかに大切かわかります。
【免疫力アップの体質改善法】
ここでは風邪ひかない、免疫力を高めるための体質改善についてご紹介します。
・水分をとる
・乳酸菌を増やす
・ストレス解消
・睡眠をとる
・適度な運動
このような改善方法があります。
1つ目は意外と簡単な「水分をとる」です。
冬は夏のように汗をたくさんかくわけではないので、水分補給を忘れがちになります。
しかし、空気が乾燥しているので、こまめに(15〜20分に1回くらい)水分補給することが大切です。
水分補給を怠りのどや鼻を守ってくれる粘膜が乾燥してしまうと、ウイルスや菌の体内への侵入を容易にしてしまいます。
それに水を飲むことでのどについてしまったウイルスを、洗い流して体内に入れることで、免疫力で倒すこともできます。
こまめに水分補給をするように、少しずつ改善していきましょう。
2つ目の「乳酸菌を増やす」ですが、腸内環境を改善することで、免疫力の向上が期待できます。
乳酸菌で善玉菌を増やすことで、腸内にたくさんある免疫細胞を元気にしてくれます。
ヨーグルトや乳酸菌飲料、最近ならサプリメントなどでも摂取できるので、こんなことから腸内環境の改善を目指してみてはいかがでしょうか。
3つ目の「ストレス解消」は上記のストレスフリーな生活への第1歩です。
忙しい中でも無理なく続けられそうな趣味や、イヤなことを考えられないくらいに没頭できる何かで、リフレッシュするのはどうでしょう?
何かに集中すると他のことを考える余裕は無くなるものです。
ちょっと外に出て深呼吸するだけでも、吐いた息と一緒に多少のストレスは出て行っちゃいますよ!
4つ目の「睡眠をとる」は、自律神経を乱さないためにも、しっかりとるように心がけてください。
睡眠をとることで疲労も回復しますし、何より免疫力の舵取りをしているのは自律神経です。
眠ることで交感神経と副交感神経のバランスが保たれます。
それにしっかり睡眠がとれていないと、眠った気がしなくなりイライラして、ストレスの原因にもなります。
5時間しかとれなかった睡眠時間を、30分〜1時間ずつ増やしていくだけでも効果は期待できるでしょう。
こうして睡眠のとりかたを少し改善するだけでも、風邪ひかない人に近付ける気がしますよね。
5つ目の「適度な運動」は、低体温を防ぐためにも重要です。
ラジオ体操や階段の利用から始めると、体質改善を無理なく続けられると思います。
いきなり筋トレやランニングでは、続かなくなってしまいます。
続けることが大事なので、できることからコツコツと始めてみましょう!
【まとめ】
今回の風邪ひかないための体質改善はいかがでしたか?
私はちょうど風邪をひいていたこともあり、大変勉強になりました。
まずは免疫力には、腸内環境の改善が必要だということに驚きました。
腸は第2の脳と呼ばれるほど腸の活動は脳と密な関係だと知り、緊張するとお腹が痛くなる理由がわかりました。
子供のころから平熱が低いから仕方ないなと思っていました。しかし、シャワーではなくお風呂にゆっくり入ったり、冷たい飲み物を避けて白湯を飲むなど、今からでも体温を上げる方法がわかったので実践していきたいと思います。
これからは風邪薬に頼る前に、体質改善などできることから始めて、風邪ひかない人を目指していきましょう!